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豊かな日本近海、生物種の数で世界トップ 3万3629種、全世界約23万種の14.6%
読売:豊かな日本近海、生物種の数で世界トップ(2010年8月3日14時02分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100803-OYT1T00678.htm
尾びれを海面から突き出すザトウクジラ(東京・父島で2008年2月20日撮影) 世界の海洋生物を調査する国際プロジェクトの結果が3日発表された。

 日本近海の生物種数は3万3629種で、世界の25海域の中で最も多様性に富んでいることがわかった。

 「海洋生物のセンサス」と呼ばれる調査で、13か国・地域の研究者約360人が参加。過去の報告などを基に海洋生物のデータベースをつくり、熱帯から極域まで世界の沿岸主要域を25海域に分けて調べた。世界の海に約23万種の生物が生息していることが確認された。容積では全海洋の1%に過ぎない日本近海に、全海洋生物種の約15%が生息。巻き貝やイカ・タコなどを含む軟体動物が8658種で最も多く、カニやエビなどの節足動物が6393種と続いた。

 調査に当たった海洋研究開発機構の藤倉克則チームリーダーは「流氷が張る北海道からサンゴ礁が広がる沖縄まで環境の多彩さが日本近海の多様性を育んでいる」と話している。


産経:日本近海は多様性の宝庫 全海洋生物種の14・6%が生息 米科学誌 2010.8.3 09:14
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100803/scn1008030915001-n1.htm
 日本の近海は生物の多様性が極めて高く、地球上の全海洋生物種の14・6%が生息していることが、海洋研究開発機構などが参加する国際調査で明らかになった。2日付の米オンライン科学誌「プロス・ワン」に調査結果が掲載された。

 調査は、海洋生物の多様性や分布、変動を調査・解析する国際プロジェクト「海洋生物センサス」の一環で、日本からは約50人の研究者が参加。1950年代以降の文献から、バクテリアから哺(ほ)乳類までの生物種を調べた。

 その結果、日本の排他的経済水域内に出現する生物種は、バクテリアから哺乳類までを合わせると3万3629種が確認された。全海洋の0・9%の海域に、全世界の海洋生物種(約23万種)の14・6%が生息していることになる。文献に報告されていない生物種は約12万2000種が生息していると推定され、日本近海に生息する生物の総種数は約15万6千種にのぼるとみられる。

 報告された生物種では、イカ、タコなどの軟体動物が8658種で最も多く、カニやエビなどの節足動物が6393種、魚類は3790種だった。日本近海の固有種は1872種、外来生物は39種が報告された。

 世界の海洋で、日本とオーストラリア近海(約3万3千種)の生物種数が、突出していた。

 調査に参加した海洋機構の藤倉克則さん(深海生物学)は「これまでも、日本近海の生態系の豊かさは指摘されていたが、包括的に評価されたのは今回が初めて。日本近海の生態系は、オーストラリア近海と並んで世界で最も豊かなことが示された。深海から浅瀬まで、地形や環境の多様性が生態系に反映されているのだと考えられる」と話している。


毎日:日本近海は種の宝庫 多様性、世界有数--海洋機構など10年かけ調査
2010年8月3日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/science/news/20100803dde001040003000c.html
 ◇生息生物3万3629種、固有種1872
 日本近海に生息する海洋生物は、確認できただけで3万3629種に上り、全世界約23万種の14・6%にあたることが、海洋研究開発機構(本部・神奈川県横須賀市)などの調査で分かった。うち1872種が日本固有種と判明し、世界で最も多様な海洋生物の宝庫と裏付けられた。2日付の米科学誌「プロスワン」電子版で掲載された。【山田大輔】

 微生物から哺乳(ほにゅう)類までを網羅する「海の生物目録」をつくる初の国際共同研究の一環。80カ国、2000人以上の研究者が参加し、10年かけて過去に生息の報告があった種類を25海域別に集計した。

 日本の排他的経済水域(沿岸約370キロ)は世界の海の容積の0・9%に過ぎないが、生物の種類は豪州近海の3万2898種を上回り、最多だった。特に▽巻き貝7013種▽魚類3770種▽エビやカニの仲間2501種が多かった。

 固有種では▽「星の砂」として土産品に使われている有孔虫の仲間383種▽クラゲやイソギンチャクを含む刺胞(しほう)動物350種▽魚類358種が目立った。

 さらに、魚のハゼ類だけで200種以上が未報告と判明し、研究が進めば、日本近海だけでさらに12万種以上が見つかると推定した。

 同機構の藤倉克則チームリーダー(深海生物学)は「豊富な種類は、水深約9800メートルの小笠原海溝をはじめ、日本近海の複雑な地形や寒暖流など多彩な環境のおかげだ。今後、人間活動や地球環境の変化が海洋生物に与える影響を継続的に調べたい」と話している。


IB Times:日本列島近海に世界の14.6%の生物が存在、3万3,629種を確認
2010年08月03日 10:35
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100803/58441.html
 日本列島近海にバクテリアからほ乳類までの全海洋生物のうち、計3万3,629種が見つかり、全体の約14.6%が存在することが海洋研究開発機構などの研究チームの調査で判明した。 
 
 海洋研究開発機構や京都大、東京大などの調査チームがまとめ、2日付の米科学誌プロスワンに発表された。
 
 海洋機構の藤倉克則博士(深海生物学)は「日本近海の生物多様性が世界有数であることが指摘され、日本近海の生態系は、オーストラリア近海と並んで世界で最も豊かなことが示された。データは国や地域、生物の分類群ごとに大きな差があるので、今後それらを埋める必要がある」と語った。
 
 調査は25海域で実施した国際プロジェクト「海洋生物センサス」の一環で、日本の排他的経済水域(EEZ)を対象に過去約55年間の論文などから既知の種数を算出した。
 
 内訳はイカ、タコなどの軟体動物が最多の8,658種、2位はエビやカニなどの節足動物で6,393種。魚類は3,790種だった。日本近海の固有種は1,872種、外来生物は39種が報告された。


共同:日本近海に15万種が生息 海洋生物、豊かな生態系裏付け 2010/08/03 08:37
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080301000131.html
 日本近海でこれまでに見つかった海洋生物は約3万4千種で、未確認の新種を含めると総種数は約15万6千種に達するとみられるとの初の調査結果を、海洋研究開発機構や京都大、東京大などのチームがまとめ、2日付の米科学誌プロスワンに発表した。

 3万4千種は世界で確認された海の生物の約15%にあたる。チームは「海の容積は全海洋の1%に満たないが、日本はオーストラリアと並んで地球で有数の恵まれた生物多様性のホットスポットだ」と指摘。食生活の多くを海に頼る日本人にとって、豊かな生態系保全の大切さをあらためて訴える結果といえそうだ。

 調査は25海域で実施した国際プロジェクト「海洋生物センサス」の一環。日本の排他的経済水域(EEZ)を対象に過去約55年間の論文などから既知の種数を算出した。

 多かったのはイカやタコ、貝などの軟体動物で約8700種。カニやエビなど甲殻類は約6200種、魚類は約3800種、哺乳類のクジラやイルカなど魚類以外の脊椎動物は約150種いた。サンゴやクラゲなどの刺胞動物は約1900種、ウニやヒトデなど棘皮動物は約1100種いた。



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もっと知りたい ニュースの「言葉」

海洋生物センサス(2005年7月30日)
世界の海に生息する生物の種類を2010年までに特定し、データベース化するプロジェクトで「海の国勢調査」ともいわれている。国連などの出資で、日米欧など53カ国、300人以上の科学者が参加する。2003年には、魚類約1万5300種を含む約21万種の生物が確認されたとする報告書を発表した。

生物多様性(2010年10月29日)
地球上の生物種と生態系が織りなすネットワークの豊かさを示す言葉。世界的な開発や乱獲、環境破壊で急速に多様性が失われつつあり、進行すると回復が危ぶまれる状況。人類は自然の資源や生活環境など、生存に必要なあらゆる恩恵を生態系から得ており、国際的な保全を強化する目的で1992年に生物多様性条約が採択された。


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