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イカフライ
イカは空を飛んでいた 北大院生ら解析(02/08 05:00、02/08 10:48 更新)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/439884.html
 【函館】「イカは本当に空を飛ぶ」。北大大学院水産科学研究院(函館)の村松康太さん(24)=修士2年=らの研究グループが、イカが海中から飛び出し空中を滑空する様子の連続撮影に成功した。イカの飛行の詳細な仕組みを解析したのは世界で初めてといい、高度に発達した「飛行行動」であると結論付け、5日付のドイツの国際学術誌マリンバイオロジー電子版に論文を発表した。

 村松さんは2011年7月、同大練習船で東京の東約600キロ沖を航海中に偶然、100匹近いイカの群れが水面から飛び出す場面に遭遇。その様子を撮影した。

 着水までの一連の動きを映像から分析した結果、海中から飛び出たイカは、外とう膜に吸い込んだ海水を漏斗(ろうと)と呼ばれる部位から噴出。推進力を発生させて速度を上げ、さらにヒレと腕の保護膜を翼のように広げて、滑空する揚力を生み出していることが分かった。

 イカは全長約20センチのアカイカまたはトビイカとみられ、「飛行時間」は少なくとも3秒以上。毎秒8~11メートルの速さで海面から約2~3メートルの高さを滑空、移動距離は30メートルほどに達したという。<北海道新聞2月8日朝刊掲載>


イカ:「飛行」を連続撮影で確認…北大グループ
2013年02月08日
http://mainichi.jp/graph/2013/02/08/20130208k0000e040204000c/001.html
イカフライ_d0164331_1826650.jpg
海中から飛び出し「飛行」するイカの群れ=2011年7月、北海道大提供(共同)



ナショナルジオグラフィック:本当にイカは飛ぶ February 8, 2013
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020130208004
 北海道大学・北方生物圏フィールド科学センターの山本潤・助教らの研究グループが、イカが水面から飛び出して着水するまでの一連の様子を連続写真で撮影することに成功した。詳細なイカの飛行行動を明らかにしたのは世界でも初めて。

 イカの飛行は2011年7月25日、北海道大学水産学部付属の練習船「おしょろ丸」で千葉県の東方約600キロメートルの北西太平洋を実習航海中に観察された。船首波で驚いたと考えられる約100匹のイカの群れが2回水面から飛び出し、着水までの様子を北海道大学大学院水産科学院(修士課程2年)の村松康太さんと国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科の研究員で、鯨類研究家の関口圭子博士が撮影した。

 これらのイカは「アカイカ」か「トビイカ」とみられ、連続写真を解析した結果、飛行行動は次の4段階に分類できることが分かった。

1. 飛び出し
 外套膜(がいとうまく)内に吸い込んだ水を漏斗(ろうと)と呼ばれる噴出口から水を勢いよく吐き出して、水面から飛び出す。このときの姿勢は、水の抵抗を小さくするように、ヒレを外套膜に巻き付け、腕もたたむ。

2. 噴射
 水を漏斗から噴射し続けて空中でも加速し、さらに揚力を得るために、ヒレと腕、腕の間にある保護膜を“翼”のような形にする。空中の飛行速度は秒速8.8~11.2メートルに達する。

3. 滑空
 水の噴射が終わると、腕とヒレを広げた状態で滑空する。ヒレや腕と保護膜の“翼“を使い、体を進行方向に向かってやや持ち上げた姿勢(ピッチ・アップ)で、バランスを取る。外套膜は緊張状態を保ち、体の前後(ヒレと腕)にかかる揚力に耐えて、空中姿勢を安定させている。

4. 着水
 ヒレを外套膜に巻き付けて腕をたたみ、進行方向に対してやや下がった姿勢(ピッチ・ダウン)を取る。これにより着水時の衝撃を小さくさせている。

 イカは海中では、捕食者などの接近を感じた際に、漏斗から水を何度も噴出し、できるだけ早く危険から逃避する。特に筋肉が発達した外洋性の数種類のイカは、勢いよく水面から飛び出すことが知られ、“イカが空を飛ぶ”として、世界各地で目撃されてきた。しかし単なる“水面からの飛び出し”なのか、本当に“飛ぶ”のかは不明だった。今回の研究で、イカは高度に発達した飛行行動を持つことが分かったという。

 研究結果をまとめた論文は5日、ドイツの科学誌「Marine Biology」に掲載された。


時事:イカに高度な「飛行」能力=空中で加速、ひれ広げ滑空-北大など
(2013/02/07-23:06)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013020701065
 イカが海から飛び出す姿は昔から各地で目撃されているが、北海道大と国際基督教大の研究チームが連続写真を撮影し分析した結果、一般に足と呼ばれる腕や三角形のひれを翼のように広げて制御していることが分かった。研究チームは高度に発達した「飛行行動」と結論付け、ドイツの科学誌マリン・バイオロジーに論文が掲載されたと7日発表した。
 北大大学院生の村松康太さんと国際基督教大研究員の関口圭子さんが2011年7月、北大練習船「おしょろ丸」で関東東方沖を航海中、約100匹のイカが海面から飛び出し、着水するまでを写真撮影した。イカは全長20センチ強で、スルメイカと同じアカイカ科の若い群れだった。
 飛行行動は4段階に分類された。まずひれを体に巻き、腕もたたんだ姿勢で高速遊泳して勢いよく海面から飛び出した後、水を噴射し続けて空中で加速。ひれと腕、腕同士の間にある保護膜を広げて「翼」とし、秒速8.8~11.2メートル(時速31~40キロ)に達した。そのままやや上向きの姿勢で安定して滑空した後、「翼」をたたんで着水し、衝撃を小さくしていた。
 イカは敵から逃げるため海面から飛び出すとみられるが、空中で海鳥に捕まることもあり、食物連鎖の研究対象になるという。


NHK:海を飛び出し空飛ぶイカ 撮影に成功 2月8日 14時39分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130208/k10015390251000.html
北海道大学の研究グループが、海中から飛び出して滑空するイカの撮影に成功し、グループは、魚から逃げるために発達した能力の1つではないかとみて注目しています。

撮影したのは、北大水産科学研究院の研究グループに所属する大学院生、村松康太さん(24)です。研究グループはおととし7月、東京の東600キロの太平洋で、アカイカの仲間とみられるおよそ100匹の群れが、海中から飛び出して滑空する姿を連続撮影しました。
これまでも、一部のイカには体内から海水を噴射して海中から飛び出す能力があることは分かっていましたが、画像を解析した結果、イカは空中でも体内から海水を噴射して速度を上げ、ひれや腕などを広げてバランスを保ち、1回でおよそ30メートル飛ぶと推測されたということです。
研究グループは、一連の動きから「高度な飛行行動」に当たるとみています。
撮影した村松さんは、「魚からより遠くに逃げるため、こうした能力を持っているのではないか」と話しています。


ytv:空飛ぶイカ 北大が撮影成功、飛行行動解析(02/08 15:57)
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20100601.html
 北海道大学大学院の研究グループが、空中を飛ぶイカを撮影し、その行動の仕組みを世界で初めて解明したと発表した。

 11年、北海道大学大学院・村松康太さんが実習航海中、空中を飛ぶイカの撮影に成功した。村松さんは「見たときはこれがイカだとは思わなかった」「トビウオだと思って写真を撮った」と話している。

 イカは、水を噴射しながら3秒間で約30メートル飛行したとみられている。北海道大学によると、イカの飛行行動を解析したのは世界で初めてだという。


イカのジェット飛行、捉えた…北大院生ら(2013年2月8日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130208-OYT8T00276.htm
 イカが海から飛び出し、体内にためた水を体外に噴射するジェット推進で加速し、ひれを使ってバランスを整える高度な「飛行行動」を行っていることが、北海道大大学院修士課程の村松康太さん(24)らのチームが撮影した連続写真の解析で確認された。

 連続写真は2011年7月、村松さんらが東京の東600キロ・メートルの太平洋上を航海中に計21枚撮影した。イカが水面から飛び出すことはこれまでも知られていたが、一連の過程を連続写真で解析して論文にまとめた点が評価され、今月5日付の海洋生物専門誌「マリンバイオロジー」電子版に掲載された。

 村松さんによると、イカの飛行は、〈1〉飛び出し〈2〉噴射〈3〉滑空〈4〉着水――の4段階に分類できる。飛び出しや着水時には腕や頭のヒレを折りたたんでいるのに対し、滑空中には広げており、体を持ち上げる「揚力」を生みだしていた。一方、スミを吐いたり、速く泳いだりする時に使う「漏斗」を用いた海水のジェット推進も、水中と空中の両方で行っていた。

 撮影したイカはスルメイカの仲間とみられ、時速約36キロ・メートルまで加速して高さ2~3メートルに達し、3秒間で約30メートル飛行したと分析された。村松さんは「捕食者から逃げるため、飛行能力を発達させたのだろう」と話している。



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